無題

理論は,経験の全体を説明するために用いられるだけでなく,
しばしば,それを改竄する.それを意識的に行うことは,一つの技術である.

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無題

ある現象群を説明しうる理論は,一つではない.
そのうちの一つを適用したときに,その適用は,
上手く合点が行くという事実以外の,何にも支えられていない.
理論を適用するという行為は,リスクをとることである.

また,別の話として,ある理論を選択すること自体が,一つの性向であり,
そのメタ理論も打ち立てようとすると,無限後退に陥る.

記号について 2.

記号が記号である,ためには,記号が記号である,という気づきが必要である.
この気づきが記号性である,とする.
単に木の陰に隠れた尻尾から,敵の全体像を連想する,のは記号ではない.
記号A→対象a,という一方向的な矢印で表せるという意味では非対称であるが,
実際にその矢印に沿ってしか進めないのではなく,「記号A→対象a」という全体として気づいているという意味では対称である.

記号について 1.

記号体系を使用して現象を説明することができる.
特に記号に変換すると論理的操作を実行することができるのが良い.
操作して得られた命題は,適宜現象の側に変換することができる.
そのときに生じるズレ全体を損失関数として,よりそれが小さい方が良い.